GAEの「無料ドメイン」と「無料SSL証明書」がとても便利♪


Google Cloud Platform(GCP)のPaaSであるGoogle App Engine(GAE)の「無料ドメイン」と「無料SSL証明書」について紹介します。

1.Google App Engine(GAE)の無料ドメイン

Google App Engineを使ってWEBシステムを作ることが出来るのですが、その動作確認をするために用意されているドメインが無料で利用できます。
Google Cloud Platform(GCP)の(プロジェクト名)毎に「(プロジェクト名).appspot.com」というドメインが割当されます。例えば、プロジェクト名が「ABC」であれば「ABC.appspot.com」というドメインが割当され、無料で利用できます。
この「無料ドメイン」の活用法として考えられるのは、開発メンバー(権限が付与されたアカウント保持者)だけがインターネット経由でパソコン、スマホ、タブレットから動作確認を行いたいというケースなどでしょうか。
お手軽に使えるすばらしく便利なドメイン(WEBシステム開発用途)が無料で使えるのです。はい。

2.Google App Engine(GAE)の無料SSL証明書

App Engine アプリ用 SSL 証明書のマネージド サービスを無料提供」の記事(2017年10月16日投稿)にある通り、「マネージド SSL 証明書」と呼ばれる「SSL証明書」が無料で利用できるだけでなく、SSL証明書の更新作業も自動でしてくれるというサービスも無料で付いています。開発環境等のSSL証明書更新という年1回のルーチンワークから解放されるのです。はい。
具体的には、Google App Engineを使ってWEBシステムを作ると、
「http://(プロジェクトID).appspot.com」
「https://(プロジェクトID).appspot.com」の両方でアクセス出来るようになっています。
昨今は常時SSL化の風潮があるので「httpをhttpsへリダイレクト」するのが通例になっていますが、Google App Engine(GAE)でも可能です。
具体的な手順としては「app.yaml」で設定し「gcloud app deploy」コマンドで設定反映するだけです。
設定ファイル「app.yaml」の詳細は、後述の参考記事の「GCP独自ドメインSSLブログが無料で使える(3)HEXO環境構築」に書いています。ご確認ください。

3.独自ドメインのSSL証明書も無料です!!

Google App EngineのSSL証明書のすばらしい点がもうひとつあるのですが、GAE標準提供ドメイン「(プロジェクト名).appspot.com」だけでなく、利用者が用意した「独自ドメイン(カスタムドメイン)」でも「マネージド SSL 証明書」が適用され「SSL証明書」が無料で利用できるのです。なんと太っ腹なGoogle様。感謝。感謝です。はい。

具体的な手順は、後述の参考記事の「GCP独自ドメインSSLブログが無料で使える(4)独自ドメインSSL設定」に書いています。ご確認ください。

4.あとがき

ドメインも無料、SSL証明書も無料、すばらしく便利な世の中になりました。はい。また、Google Cloudは2019年5月14日、Google Cloud Platform(GCP)の大阪リージョン(asia-northeast2)を運用開始されていますので今後の躍進に乞うご期待です。

以上のように、とても便利になってきたGoogle App Engineですが、PaaSはIaaSと比べ、食わず嫌いの方が多いようで、まだまだ利用者が少ないと思います。そのような方々の為にダディ伯爵は自ら人柱となるべく、本ブログ「https://daddytrevia.com]」を作ってみました。

以下の参考記事にまとめていますので試してみたい方はご確認ください。


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